点と点が繋がるとき

少し前から、
不思議なくらい過去の記憶が次々と浮かんでくる時期がありました。

忘れていたはずの出来事や、
当時は意味が分からなかったこと。

そんな小さな記憶たちが、
一ヶ月ほど、
途切れることなく静かに蘇ってきました。

そして、そのたびに、
なぜか涙があふれてきたのです。

悲しいわけでもなく、
苦しいわけでもない。

けれど、
心の奥のどこかが震えるような、
そんな感覚でした。

最初は、
どうしてこんなに涙が出るのか、
自分でもよく分かりませんでした。

でも、
過去の出来事をひとつひとつ思い返していくうちに、
それまで別々だと思っていた出来事が、
少しずつ繋がって見えてきたのです。

あのときの出会いも、
あの遠回りのような時間も、
意味がなかったわけではなかったのかもしれない。

そう思えた瞬間、
また涙があふれてきました。

人生は、
そのときには分からなくても、
あとから静かに点と点が繋がっていくことがあります。

遠回りだと思っていたことさえ、
本当は必要な時間だったのかもしれません。

私はその時間の中で、
少しずつ、
自分が大切にしたかったものを思い出していたような気がします。

それは、
「使命」のような大きな言葉ではなく、

もっと静かで、
もっと深い場所にあるもの。

ずっと忘れていた、
本来の自分の感覚に、
少しずつ還っていくような時間でした。

まだその答えは、
はっきりとは分かりません。

けれど、
涙と一緒に浮かび上がってきた記憶たちには、
きっと意味があったのだと思っています。

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