少し前、家族として新しく加わったムック。
先住猫のリキオとクロたんの輪に入るまでには、
少し時間が必要でした。
二週間のトライアルの間は、
兄貴たちの「シャー」が絶えず、
ムックも戸惑ったように小さなおそそをしてしまうことがありました。
一時は家族会議を開くほどでしたが、
今ではそれぞれが自分の居場所を見つけたようです。

そんなムックは、
リキオに毛づくろいをしてもらう時間が大好きです。
リキオが舐め始めると、
ムックはじっとその場で身を任せます。
少しでも動いたり、
遊びたくなってちょっかいを出したりすると、
リキオに「シャー」と叱られてしまうからです。
だからムックは、
リキオの空気を読みながら、
目を閉じてじっとしています。
まだ遊びたい気持ちがあっても、
体がかゆくても、
その時間を大切にするように、
ただ静かに待っています。
長いときには、
ニ十分も三十分もそのままです。
終わるのはいつもリキオ次第。
ムックはその間、
ただじっと待っています。
その姿を見ていると、
ムックなりに
「今はこうする時間なんだ」と
ちゃんと分かっているように感じます。
遊びたい盛りで、
少しおドジなところもあるムックですが、
そんなふうに空気を読んでいる姿を見ると、
猫たちなりの関係の中で
たくさんのことを学んでいるのだと思います。
人には分からない
猫たちだけのルールがあって、
ムックはその中で少しずつ
猫社会を学んでいるのかもしれません。
そんなムックを見ていると、
その成長をそばで見守れることが
とても愛おしく感じられます。
そんなムックを見守るリキオにも、
リキオなりのやさしさがあるように感じます。
宵音日記


リキオなりのやさしさ | 宵音日記
リキオは、ムックにとって厳しくも優しい教育係のような存在です。 「ここから先はまだ早いよ」「このくらいの距離がちょうどいいよ」 そんなふうに教えているように見える…
まだ分からないことも多いけれど、
そんな猫たちの世界を、
今日も静かに見つめています。
