ムックと過ごしていると、
これまで気づかなかった小さな変化に、
ふと目が向くことがあります。
ムックにそっと手を当てていたときのことです。
ムックは目を閉じながら、
静かにその場に身を預けていました。
そのとき、
尻尾の先だけが
小さく左右にパタパタと動いていたのです。
大きな動きではなく、
ほんのわずかな反応でした。
嫌がっている様子はなく、
むしろ落ち着いているように見えました。
ムックは、
今は気分ではないときや、
そっと離れたいときには、
さっとその場から離れていきます。
だからこそ、
そのまま静かにそこにいてくれる時間は、
安心してくれているようにも感じます。
尻尾の小さな動きを見ながら、
それが何を意味しているのか、
少し考えることがあります。
心地よさなのか、
体の中の何かの反応なのか。
あるいは、
ただの癖のようなものなのかもしれません。
ただ、
そのときのムックの表情はとても穏やかで、
嫌がっているようには見えませんでした。
むしろ、
静かな時間を受け入れているような、
そんな空気が流れていました。
本当のところは、
ムックにしか分かりません。
けれど、
言葉を交わさなくても、
小さな仕草の中に
何かが確かに流れているように感じる時間があります。
その意味を決めるのではなく、
ただ静かに受け取っていく。
そんな時間が、
少しずつ積み重なっているのかもしれません。
