猫がお腹を見せてくれると、
つい「触っていいのかな」と思ってしまうことがあります。
ワンちゃんの場合は、
お腹を見せてくれると
「撫でてほしい」という合図のように感じることが多いですが、
猫は少し違うように思います。
ある日、クロたんが
私のそばに来て、
ごろんとお腹を見せながら
気持ちよさそうにくつろいでいました。
その姿があまりにも無防備で、
安心してくれているように見えたので、
私はそっとお腹に手を伸ばしました。
すると、
「にゃーっ」と声を上げて、
かぷっと軽く怒られてしまいました。
そのとき、
あらためて思ったのです。
猫がお腹を見せることは、
たしかに信頼のしるしなのだと思います。
安心していなければ、
そんな無防備な姿は見せません。
でもそれは、
必ずしも
「触っていいよ」という意味ではないのだと感じました。
ただ安心して、
そばでくつろいでいたかっただけなのかもしれません。
信頼していることと、
触れてほしいことは、
同じではない。
猫たちはそんなことを、
行動で教えてくれているように思います。
つい人の感覚で
「喜んでくれるかな」と思ってしまいますが、
猫には猫の心地よい距離があります。
近くにいてくれること。
お腹を見せてくれること。
それだけでも、
十分に大きな信頼なのだと思います。
だからこそ、
こちらの気持ちだけで触れるのではなく、
その子の心地よさを大切にしたい。
クロたんに軽く怒られながら、
そんなことをあらためて感じました。
猫との距離は、
近づくことよりも、
心地よくいられることのほうが
大切なのかもしれません。
