暮らしの中に流れるギターの音

わが家では、
テレビを見ながら
ふとギターの音が流れ始めることがあります。

パートナーが、
片手にギターを抱えて、
心の赴くままに弾き始めるのです。

誰かの曲を弾いているわけではなく、
ただそのとき感じたままに音を鳴らしている。

そんな姿は、
いつの間にかわが家の日常の風景になっていました。

気がつけば、
そんな時間をそばで感じるようになって
もう二十五年ほどになります。

だから私にとっては、
ギターの音が日常にあることが
ごく自然なことになっています。

パートナーにとっても、
テレビを見ながら
気の向くままにギターを奏でる時間は、
いちばん心がほどけるひとときなのだそうです。

何かを考えて弾くのではなく、
ただ身を任せて音を鳴らしていると、
その中からふと新しいメロディや
今までになかった響きが生まれることがあるようです。

力を入れずに過ごしている時間の中で、
自然と音が生まれていく。

その流れはどこか、
音が暮らしの中に溶け込んでいるようにも感じます。

そうして生まれた音は、
忘れないようにスマホに残して、
音楽づくりの種として大切にしているようです。

何気ないひとときの中から生まれた音が、
また新しい世界を広げていく。

そんな姿を見ていると、
創作というものは、
特別な時間の中だけにあるのではなく、
日々のくつろぎの中にも
静かに息づいているのだと感じます。

暮らしの中に流れる音は、
ただそこにあるだけで、
空気をやわらかく整えてくれることがあります。

わが家にとってそのギターの音は、
日常の中にそっと流れる
心地よい響きのひとつなのかもしれません。

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