音には、
心を整えてくれるような力があるように感じます。
たとえば、
ロックを聴いていると、
気持ちが前向きになって、
「よし、頑張ろう!」と活力が湧いてくることがあります。
反対に、
クラシックのような穏やかな音を聴いていると、
気持ちが落ち着いて、
心の中が少し整理されるように感じることもあります。
また、
波の音のような自然の音には、
リラックスできるだけでなく、
不思議と集中できるような感覚があります。
そして、
ある音楽を聴くと懐かしい気持ちになったり、
理由は分からないのに涙があふれそうになることもあります。
同じ“音”でも、
その響きによって心の温度や感情が変わるのは、
とても不思議です。
さらに、
そのときの気持ちや状況によって、
同じ音でも違った印象を受けることがあります。
けれど、
音そのものが持つ響きには、
心を落ち着かせたり、
やわらげたりする力があるのかもしれません。
音は耳で聴いているようでいて、
実はもっと深いところに届いているようにも感じます。
そしてそれは、
きっと人だけではないようにも思うのです。
猫たちを見ていると、
音があるときとないときで、
過ごし方やその場の空気が少し違うように感じることがあります。
静かな音の中で落ち着いていたり、
ある音には敏感に反応したりと、
音から何かを感じ取っているようにも見えます。
猫たちにも、
安心して本来の落ち着きを取り戻せるような響きがあるのかもしれない。
そんなふうに感じることがあります。
私はその感覚を、
「宵音(よいね)」と呼んでいます。
もちろん、
猫がどんなふうに音を感じているのかは分かりません。
でも、
音が空間を変え、
その空気が心に影響するのだとしたら、
その響きは人にも猫にも、
少しずつ伝わっているのかもしれません。
音には、
目には見えないけれど、
心や空気をやわらかく動かす力がある。
そんなことを、
日々の中で少しずつ感じています。
